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ぽぽん流「サンセベリアの育て方」

皆さん、今日嫁がせたサンセベリアたちのために、以前作成した「サンセベリア」の育て方を改訂しました。

このフリーページに掲載しますので、皆さんよろしければ参考になさってください。

「サンセベリアの育て方」

今回は私の「娘」を嫁にもらっていただき、ありがとうございます。育て方を記載しましたので、参考にしていただければと思います。

1 サンセベリアとは

観葉植物(本当は多肉植物?)であるサンセベリア(サンスベリア・トラノオ)は、熱帯・北アメリカ・南アフリカなどが原産地。
マイナスイオンを出すと言われているが、定かではない。
暑さに強いが、夏の日差しでは葉焼け(葉が黒くなること、葉によくない)するので、夏の直射日光は避けるべき。
逆に寒さに弱い。最低気温15度以下で成長が鈍くなり、7度以下で冬眠に入る。
また過湿(鉢の湿度が高すぎること)が苦手。つまり、あまり水を上げすぎるとよくないが、やらないのもまずい。

2 サンセベリアの種類

サンセベリアの種類は多いが、以下の2種類が一般的。
(1)「ローレンチー」(ローレンティー)
葉は細く、上へ上へと伸びていく。背が高い。
(2)「スパーバ」
葉はローレンチーより太い。背は低く横に広がる。

他にも多くの種類がある。

3 具体的な育て方

とにかく強くて育てやすい植物である。水をやりすぎて根腐れさせなけれ
ば、ドンドン増えていくし、大きくなっていく。
 以下、普段の水やり・年間通じた育て方・参考になるサイトを説明する。

(1)普段の水やり
 水やりは、根元を狙ってドバドバやるのが基本。季節・置き場所でか
なり異なるが、だいたい10日に1回でよい。
慣れてきたらわかるが、土が白くなるか、土の中に指を1センチほど
入れて湿っていなかったら、水をやること。
水やりで絶対に注意すべきことが1つある。受け皿にたまった水は、
すぐに必ず捨てること。植物は鉢底から呼吸している。その鉢底が受け
皿の水でふさがれては、呼吸ができないので死んでしまう。これが根腐
れへとつながる。
とにかく、「受け皿の水はすぐ捨てる」こと。これはサンセベリアに限らず、どの植物を育てる上でも大原則。

(2)年間を通じた育て方
≪春の場合≫
 桜が散り終わった4/10頃から、園芸シーズンが開始。最初の水やりは表面が湿る程度にすること。いきなり受け皿から滴り落ちるほど、ドバドバやらない。だいたい2週間に1回程度、水やりをする。
 5月になったら、肥料をやること。肥料は春と秋にやる。即効性の「化
成肥料」でもいいが、遅効性の「超発酵肥料(通称ぼかし)」などが基本。
ただしあまり肥料を選ばないので、液肥(ハイポリクス等)でもよい。
5月後半から、水やりを本格化する。受け皿に出るぐらい、ドバドバや
る。当然だが、受け皿の水は捨てる。置く場所は窓際のよく日の当たる
所に。
 6月になれば、だいたい10日に1回水をやる。ただし、水のやりす
ぎに注意。生育環境によるが、土が白く乾くようなら、1週間に1度で
もよい。カラカラに乾燥している鉢に水をやると、シュワワワと染込む
ような音がする。
≪夏の場合≫
 7月になれば、水やりは5日で1回に増やす。夏はサンセベリアが成
長する季節である。ベランダ等屋外に出しっぱなしでもよい。ただし、
雨に注意すること。雨水が鉢に入ることで水のやりすぎにつながりかね
ない。この時期、生産者の中には、2,3日に1度水をやる人もいるが、
生育環境に応じて適宜調整する。
 8月になると、日差しに注意。サンセベリアの葉が焼けることがある。
具体的には葉の色が濃くなりすぎること(黒くなること)を言う。葉に
よくないので、ホドホドに。ベランダ等屋外に出している場合は、状況
によるが「すだれ」等で調整すること。ただ、日照不足は困る。特定の
葉だけ成長したり、全体のバランスが悪くなるので、適宜調整すること。
水やりは、7月と同じかそれ以上のペースでもよい。
 9月になっても残暑は厳しい。この時期、肥料をまたやる。年間有効
の肥料(例、マグァンプ)は別として、「化成肥料」や「超発酵肥料(通
称ぼかし)」を追加すること。日差しは8月ほどきつくないので、「すだ
れ」等で調整する必要もない。水やりは、7月と同じ5日で1回にする
こと。
≪秋の場合≫
 10月になると、水やりは1週間に1回に減らす。水やりの時間だが、
午前中にすること。夕方・夜は避けること。外においている場合は特に。
夜間は冷えるので、それで水も冷え、根に悪影響を与える。まだまだ成
長するので、よく日に当てること。ただし、最低気温が15度以下にな
ったら、日中のみ外に出すようにすること。出しっぱなしはまずい。
 11月になると、水やりは10日に1回に減らすこと。水やりの時間
は必ず午前中にすること。そして、回数はドンドン減らしていくこと。
生育環境によるが、一軒家の場合、11/20頃を最後に水やりを中止
する。マンションのように室内の最低気温が常時15度以上なら、表面
を湿らせる程度の水やり程度は、してもよい。ただし、よほど土が乾い
ている場合に限る。決して、夜間に受け皿に出るほどにドバドバやらな
いこと。一番根腐れしやすいパターンなので、注意すること。
≪冬の場合≫
 11月20日~4月10日までは、冬眠期である。水はやらないこと。
あちこちの園芸店で「12月~3月は水をやるな」と忠告されている。
11月で書いたとおり、常時最低気温が15度以上なら、12月上旬や
3月下旬に表面を湿らせる程度の水遣りはよいが、通常は何もしないこ
と。葉が水不足になるので表面にシワができるが、シーズンに入って水
をやれば元に戻るので、気にせずそのままとする。
 経験則で言うと、冬季も多少の水やりは必要だと考える。水やりの時
間は午前中、表面を湿らせる程度を1ヶ月に1度ならやってもよい。た
だし、やる前に土に指を入れて(人差し指第1関節まで)、少しでも湿っ
ていると思ったら翌日にもう1度確認すること。確認して乾いていれ
ば、表面を湿らせる程度に水をする。詳しくは、参考となるサイトの1
つである「ひなたぼっこ」を読むこと。
 ただ、2005年の春先のように、極端な気温の変化があると、根腐
れが発生しやすい。生育環境とその年の気温にあわせて、適宜対応する
こと。
 もしサンセベリアを寝室に置く場合は、ある程度の水やりは問題ない
と思うが、あくまでも状況による。
 越冬に自信がない場合は、鉢から出して、新聞紙にくるんでタンスと
天井の間のスペースにでも保管しておくこと。その方が確実に越冬でき
る。

(3)参考になるサイト
 ヤサシイエンゲイ 
http://yasashi.info/sa_00009.htm
ひなたぼっこ 
http://www.hinata-bokko.com/jiji/plants_sans.html
ビークラフト
http://www.hct.zaq.ne.jp/beecraft/framepagefeature4.htm
 エキゾティックプランツ
  http://www.exoticplants.co.jp/

4 その他

(1)肥料について
 遅効性の肥料を基本とすること。「超発酵肥料(通称ぼかし)」「マグァ
ンプ」など。ホームセンター・百円ショップで購入できる「化成肥料」
でもいいが、「化成肥料」のチッソ・リンサン・カリだけでは栄養的に偏
るので、液肥であるなどを一緒にやること。
これら固形肥料を与える時期は、春と秋の2回である。具体的には、
いつでもいいが、5月初めと9月初めあたりでよいと考える。
なお液肥とは水で薄めるタイプ。「ハイポリクス」の場合、1000倍とある。液肥の与え方は、普段の水やりの際に混ぜて与えればよい。毎回混ぜても問題ない。
一般的にサンセベリアは、以外と肥料をたくさん取る。あればあるだけたくさん食べるというタイプである。鉢の大きさによる適正な量が、肥料の袋に書いてある。やりすぎはまずいので、期間をあけたり、適量の1.5倍程度ならば、問題はない。

(2)弱ってきたら・・・
「一部の葉や株全体がぐったりとしてきたから、弱ってきたから水を
やる」

 これが一番まずい。
 対策だが、ある1枚の葉だけぐったりしてきた場合、支柱と葉をひもで縛
って支えるとよい。しばらくそのままにしていると、それが癖になってしっかり立つようになることもある。しかし、うまくいかない場合、切断するしかない。
 また株全体がぐったりの場合、根腐れの可能性がある。鉢から株を出
して、根元や根を確認する。根元や根の一部が腐っていれば、手で取り除く。ハサミでもいいが、ハサミそのものにバイキンがついている場合があるので注意すること。
 特に問題なければ、土を入れ替えてもよい。前の土で、病気・虫の発
生が原因の場合もあるので。
 単純に弱ってきたなあと思うだけなら、日光浴をさせればいい。

(3)根づまり
 成長が早い植物のため、だいたい2年ぐらいで植え替えが必要になる
場合が考えられる。ただし、あくまでも一般的な目安である。
 根づまりを判断するには、鉢底から根が出てないか確認する方法があ
る。もし出ていたら、完全な根づまりである。植え替えが必要。
 それか、鉢の横を叩いて鉢から出して確認する方法もある。根が鉢の
中にびっしりでなければ、ある程度の期間そのままでもよい。あくまで
もケースによる。
 ただし、サンセベリアはドンドン増えるので、経験則で言えば、株分
け時に植え替えることが多く、2年もそのままというケースはあまりな
い。

長々とお読みいただき、ありがとうございました。

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ぽぽんがぽん!
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